結婚した夫婦の親子喧嘩が子供の”脳”を傷つけている!?
そんな研究結果が、福井大学とハーバード大学の研究結果が発表されました。
その研究の日本での第一人者が脳科学者で、小児神経科医・友田明美(ともだ あけみ)福井大学教授です。
友田明美教授の略歴として、教授は、これまでに数々のTV番組やメディアに登場し
・NHKクローズアップ現代プラス
・NTV(日テレ)世界一受けたい授業
などに出演しており
NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」では密着取材を受けています。
「マルトリートメントにより傷ついた親子に幸せを~小児神経科医・友田明美(ともだ あけみ)」と題して、2018年11月5日月曜日放送予定です。
本も出版しており、著作は
・ いやされない傷新版 児童虐待と傷ついていく脳
・ 子どもの脳を傷つける親たち
・ 虐待が脳を変える 脳科学者からのメッセージ
の3冊が出版されています。
この投稿では
・ 誰もが涙する診察室「子どものこころの診療部」
・ 児童虐待と脳の発達
・ maltreatment(マルトリートメント)
・ 激しい夫婦げんかが子供の脳に与える影響
そして友田明美教授に密着取材したNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の見逃し動画配信
についてお伝えします。
小児神経科医・友田明美 略歴(プロフィール)
友田明美教授に密着取材したNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」放送内容はコチラ
【職業】脳科学者
【役職】小児科医
・福井大学子どものこころの発達研究センター(発達支援研究室)教授・副センター長
・福井大学附属病院子どものこころの診療部長 兼任
・大阪大学大学院連合小児発達学研究科福井校教授 兼任
・生理学研究所多次元共同脳科学推進センター客員教授 兼任
【年齢】
【出身地】
【出身高校】
【出身大学】熊本大学医学部卒業(1987年)
職歴(Wikiより抜粋)
【平成18年(2006年)~平成23年(2011年)5月】熊本大学病院の発達小児科で准教授
【平成23年(2011年)6月~】福井大学・小児科医就任
【平成24年(2012年)】自然科学研究機構生理学研究所客員教授
【専門】小児発達学、小児精神神経学、社会融合脳科学
誰もが涙する診察室「子どものこころの診療部」
友田明美教授が副センター長を務める福井大学附属病院「子どものこころの診療部」は誰もが涙する診察室と云われています。
この診察室を訪れる患者は、ADHD(注意欠陥/多動性障害)や自閉症、虐待による心の傷を受けたり、発達のひずみ・アンバランスが原因による、生きづらさを抱える子供たち、そしてそのご家族が訪れます。
そんな切実な思いを抱えた親子は、友田明美教授との対話を通し、心の重荷を下ろし涙を流して帰っていきます。
「子どものこころの診療部」は、小児科、神経科精神科、地域医療、教育、福祉とも連携しながら、
最新・最適の医療を提供する事により、子供たちの・ 育つ力や・ 立ち直る力を支援します。
そして、ひとりひとりのお子さんと、その家族に寄り添った診療を行い傷ついたこころを癒やします。
児童相談所への相談件数が過去最多の13万件を記録する中、友田明美教授は、親子を励まし、時には10年以上にも渡り寄り添います。
児童が虐待を受けると脳の大事な部分に「傷」がつく!!
福井大学とハーバード大学の研究結果によると、夫婦の喧嘩がそれを見ていた子供の”脳”を傷つけている、という研究結果が発表されました。
それによるとMRI画像で子供たちの脳の研究結果、児童虐待を受けることで脳の大事な部分に「傷」が付く事が判明したとの事です。
そして、虐待を受けた子どもは大人になってもこの傷を長年引きずり辛い思いをするとショッキングな発表内容でした。
友田明美教授は、大学の院生や国内外の研究者で研究グループを構成し
この心が原因の「脳の傷」を如何にして治してくか?
が研究のテーマです。
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児童虐待と脳の発達
友田明美教授の研究テーマとして選んだのは
児童虐待と脳の発達をテーマの「児童虐待と脳の発達」です。
その研究を始めるキッカケとなたのは、研修医時代に起きた出来事でした。
ある日、研修で勤めていた鹿児島の病院で、脳内出血の子どもが救急外来に運ばれて来ました。
その子供の全身には何故か、タバコによる火傷の跡が有りました。
救命措置の後、3日間に渡りICU(集中治療室)で寝ずの看病を実施しましたが、及ばず、子供は帰らぬ人となりました。
この出来事がキッカケとなり、友田明美教授は、
本来、無償の愛を注ぐはずの親が、子どもに対してなぜこんなにも酷い仕打ちをするだろうか?
と疑問を抱き、児童虐待と脳の発達をテーマの研究に着手しました。
maltreatment(マルトリートメント)とは?
友田明美教授が語る児童虐待で使われる用語にmaltreatment(マルトリートメント)と呼ばれる造語が有ります。
maltreatment(マルトリートメント)は、直接的に外傷を与えられ虐待されたケースの他の虐待に疲れており、その意味は、「不適切な養育」という意味です。
mal(悪い)
treatment(扱い)
と云う意味が組み合わさえれた造語です。
「虐待」とは、ほぼ同義語で、子供たちの健全な成長や発達を阻む行為をすべて含んだ呼称だそうです。
我々は、気付かない内に「児童虐待」を犯しているケースが有ります。
えっ?虐待なんて、自分にも家族にも関係ないよ?
と思われるのも当然です。
実は、児童虐待防止法の第二条「児童虐待の定義」には「児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力」と表現されているのです。
これは、子どもの前で激しい夫婦喧嘩を繰り広げる事が「児童虐待」の一例としてみなされているそうなのです!
まとめると、大人の側に加害の意図があるか否かでは無く、且つ、子供たちに目立った外傷または性疾患が見られなくても、行為そのものが不適切な事柄を総じて「マルトリートメント」とみなされるのだそうです。
激しい夫婦げんかが子供の脳に与える影響
激しい夫婦げんかが子どもにもたらす感情のゆがみが子供の脳に与える影響発生のメカニズムが
福井大学とNPOが行った脳科学的な研究で、明らかになりました。
それは、日常的に子供が夫婦の暴言に接すると、子供の脳の海馬や扁桃体に異常を来すことが分かりました。
その結果、怒りや不安を感じやすくなる上、視覚野の一部も萎縮する事がMRI画像で確認されました。
これは、記憶力や学習能力が低下してしまうという結果をもたらします。
また、身体的な暴力を見てきた人の萎縮率が3.2%だったのに対し、言葉の暴力に接してきた人では19.8%と6倍も高かったとの衝撃的な結果も出ています。
マルトリートメントという用語を使う訳は?
友田明美教授が、「虐待」という言葉を使わずにマルトリートメントという言葉を意味は、2つの意味があります。
1.「虐待」という言葉では日常に潜む子供達を傷つける広範な事例を網羅しきれないい
2. 親に対して「虐待」のレッテルを貼ると親の人格を否定する事になり、親の育て直しのチャンスを奪ってしまう
という訳が有ります。
友田明美教授によると、マルトリートメントがない家庭は存在せず、子育てに懸命になるがあまり、知らず知らずのうちに子供たちの心を傷つける行為をしているケースが多々あるそうです。
友田明美教授は、マルトリートメントが強度と頻度を強めた時、子供たちの脳が確実に傷ついてしまう事を憂いています。
マルトリートメントが強度と頻度を強めた時、子供たちの脳が確実に傷ついてしまう事については、友田明美教授が執筆された本に記されていますので、是非ご参照下さい。
本・著書
友田明美教授は、共著を含め3冊の書籍を執筆されています。
いやされない傷新版 児童虐待と傷ついていく脳(診断と治療社、2012年)
子どもの脳を傷つける親たち(NHK出版、2017年)
虐待が脳を変える 脳科学者からのメッセージ(新曜社、2018年)
暴言チェックリスト
質問:父親(母親)が母親(父親)に対して行った暴言について
② 父親(母親)が母親(父親)に対して大声をあげましたか?
③ 父親(母親)が母親(父親)に対して、ののしりましたか?
④ 父親(母親)が母親(父親)に対して行ったことを責めましたか?
⑤ 父親(母親)が母親(父親)に対してはずかしめましたか?
⑥ 父親(母親)が母親(父親)に対して危害を加えると脅かしましたか?
⑦ 父親(母親)が母親(父親)に対して気分を悪くするような悪口を言いましたか?
⑧ 父親(母親)が母親(父親)に対して愚かで、行動が幼稚だと言いましたか?
⑨ 父親(母親)が母親(父親)に対して行わなかった行為について責めましたか?
⑩ 父親(母親)が母親(父親)に対して人前でばかにしたり、恥をかかせたりしましたか?
⑪ 父親(母親)が母親(父親)に対して批判しましたか?
⑫ 父親(母親)が母親(父親)に対して明らかな理由なしにヒステリックにどなりつけましたか?
⑬ 父親(母親)が母親(父親)に対して無能で価値のない人間だと言いましたか?
⑭ 父親(母親)が母親(父親)に対して無能で価値のない人間だと感じさせるようなことを言いましたか?
⑮ 父親(母親)が母親(父親)に対して声を荒げましたか?
以上の15項目の暴言を子どもがどれくらいの頻度で聞いていたか?
を0~7点でチェックし合計点数をスコア化します。
【1点】2年に1回
【2点】1年に1回
【3点】1年に2~3回
【4点】毎月
【5点】毎週
【6点】週に2~3回
【7点】毎日
この暴言チェックリストを使用し、福井大学とハーバード大学が、アメリカ人の家庭を対象に行った調査では、合計スコアが40点以上だった子どもの脳の一部が萎縮していることが確認されました。
プロフェッショナル 2018年11月5日(月)小児神経科医・友田明美を見逃した方へ
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※本ページの情報は、2018年1月時点でのものです。
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まとめ
友田明美教授に密着取材したNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」放送内容はコチラ
脳が傷つく原因が分かってきた今、夫婦げんかが原因で、脳に傷がついた子どもの脳が回復する研究も進んでいます。
海外の研究では、適切なケア、特に心の傷をしっかり克服するような治療をすれば、大人の脳でも回復するという事が分かってきているそうです。
その手法を子ども達に応用すれば元気になり、脳の回復も十分可能性があるとの事です。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。