NHKプロフェッショナル・仕事の流儀(第364回 2018年7月23日-月曜日-放送)は、「遺品と心を、整理する~遺品整理士・横尾将臣」と題し、遺品整理士・遺品整理会社メモリーズ代表・横尾将臣(よこお まさとみ)さんの仕事の流儀が紹介されます。
遺品整理士とは、亡くなった方の遺族の依頼を受け部屋に残された愛用品を片づける仕事で、誕生して20年足らず仕事です。
横尾将臣氏は、「葬儀は肉体的な別れ、遺品整理は精神的な別れ」と考えており、単に遺品を整理するだけでなく、遺族に寄り添い、悲しみに暮れる遺族の心も整理します。
横尾将臣氏の遺品整理会社メモリーズ
横尾将臣(1969年3月12日 香川県出身)は、元ラガーマンで今でも1日5キロを走ています。
体力が必要で、なおでストイックな部分が必要な仕事です。
横尾将臣氏が経営するメモリーズ株式会社は、現在12名のスタッフがいます。
月100件近くに遺品整理を行う会社で、これまで、横尾将臣氏は今まで1万件以上の現場を経験してきました。
遺品整理は、誕生して20年足らずの仕事ですが、核家族や少子化が進むに連れ、その需要は飛躍的に高まってます。
全国に1万社以上と言われる業者のなか、受メモリーズ株式会社は、注件数・成約率などでトップクラスです。
核家族化が進み孤独死は、年間3万人に達しています。
疎遠となった肉親の突然の死と遺品を前に遺族は途方に暮れてしまいます。
そんな時に残された遺族の心の救いとなるのが、遺品整理のプロ・遺品整理士です。
会社設立のきっかけ
会社勤めをしていた時、祖母のとしえさんが突然亡くなりました。
遺品の整理で大変で、横尾将臣氏の母親が倒れました。
そんな経験から遺品整理の必要性を感じ、遺品整理の会社に転職、その後、独立しメモリーズ株式会社を大阪に設立しました。
家族構成
妻の美保さんと娘・和奏ちゃんとの三人家族です。
家の整理はいっさいぜず出したらだしたままだそうです(笑)
距離感を大切にする
横尾将臣氏は、依頼者と居心地のいい位置に寄り添えるというのが理想と語っています。
凄惨な現場や合同供養
遺品整理のニーズは増えています。
孤独死で腐敗した遺体など凄惨な現場もある為、1日で脱落する新人もいると言います。
単なる片付けではなく、数ヶ月に一度合同供養も行っています。
遺品のリサイクル
メモリーズでは、遺品を極力排気せずリサイクルで処分し、その儲けを元に作業費を充て作業費の値下げをしています。
また、売れないものは遺族の同意の元、高齢者やケアセンターなどに寄付しています。
グリーフケアを仕事に取り入れた
メモリーズでは、身近な人を無くし悲しむ遺族に寄り添う福祉関係のグリーフケアを取り入れています。
それは、大学3年生を亡くした依頼者の見積もりに行った時に両親は泣くばかりで、横尾将臣氏は、両親に何も言葉をかかられませんでした。
本当は声をかけて欲しかったのではないのだろうか?
と感じてはいましたが依頼者の両親に何も声をかける事はありませんでした。
横尾将臣氏は、作業当時に挽回をしようと思っていました。
しかし・・・見積り後、依頼は有りませんでした。
そこで、根底から見つめ直そうと決意し、福祉関係のグリーフケアの研修を受け、その手法を学び仕事に取り入れました。
「どんな事をすれば遺族は、心の整理が出来るのか?」
を常に考え、家を整理するだけだがプラスアルファが大事と心に誓いました。
そして、最後は絶対に「ありがとう」と言われたいと想いながら仕事を続けています。
疎遠となった家族との失われた時間との橋渡し役
孤独死の場合、遺族と疎遠のまま亡くなったケースは少なくなく、依頼者も当日は立ち会わない場合も多いと横尾将臣氏は、語ります。
ある日月、一人暮らしの70代男性が孤独死したと息子さんから依頼が来ました。
親子関係が複雑で、亡くなるまでの20年間、父子は親子関係を絶っていました。
こんな複雑な関係なので深入しない距離感を保つ必要があります。
この依頼者は、作業当日立ち会います。
20年間会っていなかったので遺品は繋ぐものです。
ベッドの下からは木刀と地元の小学生に囲碁を楽しそうに教える写真のパネルが発見されました。
この2品は依頼者は、持ち帰る箱に入れました。
その木刀は、子供の頃、父親が体罰で使っていたという物でした。
父親は武道の達人で、教育に厳しい人だったと懐かしそうに語り、体罰であっても親との少ない思い出だったのでした。
囲碁を教えるパネルの父親は依頼者が知らない父親の顔でした。
体罰を与えるなど厳しい反面の父親の優しい顔が写っていたのでした。
依頼者は
「もうちょっと構ってあげれば良かったというのが後悔」
と語ました。
2時間半で遺品の整理が終わり「不義理感が申し訳ない」と横尾将臣氏に語ると・・・
「立ち会ったことで親御さんも喜んでいるでしょう」と依頼者に声をかけました。
依頼者と亡くなった父親の空白が埋められた瞬間だったのに違いありません。
横尾将臣氏にとってのプロフェッショナルとは?
心技体いつも準備できていて情熱と真心をもって仕事にとりこむ事ができる
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※本ページの情報は、2018年1月時点でのものです。
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まとめ
単に遺品を整理するだけの仕事では無く、残された家族の心の整理も行っているという癒やしの仕事であると感じました。
サックスプレイヤーという一面ももっています。
番組でサックスプレイが披露されなかったのが残念です。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。